無頼伝 涯
作者:福本伸行
雑誌:週刊少年マガジン
レビュー全文
6点
:佐々木裕健さん
人気の面で問題があったのか、早々と打ち切りになってしまったが、少年誌に福本を投入するというのは実に面白く、有意義な話なのだから、多少無理してでも続けるべきだった。
福本作品は、現実社会の厳しさ、理不尽さと、その中であっても人間らしく生きることの尊さを描き続けており、そういう意味ではものすごく道徳的だったりする。
「孤立せよ・・・」「オレの正しさは、オレが証明する」といった数々の福本節は、明らかに読者層を意識したものである。
少年マガジンを読む少年たちの中には思春期、反抗期の真っ只中にいる子たちはたくさんいるだろう。世の中の汚さに気づき始める年頃だろう。そんな少年少女たちにむけたメッセージが不発に終わってしまったことは、とても残念である。
[ 2007-06-12 21:53:23]
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