クアドリフォリオ
作者:岡本健志
雑誌:A-ZERO
レビュー全文
4点
:s-fateさん
残念なマンガです。1巻だけが評価に値する、という感じです。2巻は、もう雑誌の休刊に伴い広げかけた風呂敷を慌ててたたむ作業の報告書みたいな印象を受けてしまいます。主人公は車屋の女子高生で特殊技能的な自動車メンテの才能を持っていて、父が伝説のドライバーですでに亡くなっている、というキャラです。が、残念ながらキャラを生かし切る前に終わってしまっています。最後のコマは「岡本先生の次回作にご期待ください!」というアオリがピッタリのギャグ寸前のベタベタな終わり方です。ひいき目に見て4点がいいところで、車に興味がない、もしくは上条淳士さん門下のファンでなければ忘れていいマンガだと思います。
ここからは車、特にアルファが好きな人向け前提で書きます。
このマンガのいいところは、なんといっても車の絵です。奇麗なのはいうまでもないのですが、ALFA155DTMに峠で遭遇するところが大好きです。見ることすら困難な好きな車がその車らしく走っている姿を突然見ることのできた時は個人的には声にならないほど嬉しい質なもので。
読者の絶対的パイが少ない(=売れない)ことはわかっている上で、アルファロメオがおそらく日本で一番売れた頃の車種たちとその人気の一助となった155のDTM参戦話をからめて何とかマンガとして世に出してくれたことに感謝の意もこめて私は購入しました。
[ 2010-06-26 12:33:29]
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