午前3時の無法地帯
作者:ねむようこ
雑誌:FEEL YOUNG
レビュー全文
7点
:とろっちさん
イラストレーターを夢見て就職したデザイン事務所は実はパチンコ専門で、
ブラック企業かどうかはさておき激務で徹夜になることも多く、社員は個性的で、
忙しすぎて彼氏ともすれ違いが続き、仕事もミスばかりでなかなかうまくいかず、
辞めてやろうと思っていたらもう1人の同期に先に辞められてタイミングを逸し、
かと言って自分が本当にやりたいことが何なのかはっきりしなくて……。
という、言葉だけ聞くとかなり厳しい状況で幕を開けるこの作品。
でも読んでいて悲壮感を全く感じさせず、コミカルでどこかほのぼのとした非常に良い雰囲気。
主人公があまり深く考えずに突っ走るタイプなのもうまく活かされているように感じられます。
そしてダメになりそうなときにさりげなくサポートしてくれる職場の面々も良い感じ。
職場に一人で毛布に包まって泊まるのが幸せだったり、給湯室の流しで頭を洗ったり、
女子力の低下も何のその、へこたれて迷いながらも逞しく生きていきます。
ラブコメ度が強まる後半よりも、恋に仕事に悩む前半の方が確かに面白かったかな。
この辺は好みの問題かもしれませんが。
終わり方もあっさりしているものの上手く全3巻でまとめた印象。
まあ言ってみれば普通の話の範疇ではあるのですが、その普通が普通に面白い作品です。
[ 2011-03-28 01:01:37]
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