あずみ
作者:小山ゆう
雑誌:ビッグコミックスペリオール
レビュー全文
7点
:kikiさん
正月早々一気読みする漫画じゃなかったですね…
48巻は確かに無駄に長すぎる。それでも私は前半の20巻ぐらい
まではグッと物語に引き込まれてハラハラ楽しんで読めました。
戦いの場を失った侍達の気持ちや、何よりあずみのキャラクターが
上手すぎる。美少女で刺客としての動きは天下一品だけど、実は
ひょうきんで人懐っこくてかわいいけど、己の宿命のせいで
幸せにはなれない。
読んでいてあずみには切ない気持ちにさせられました。
私は途中からループしていることやラストが何の解決もないと
分かっていて読み始めたから、敵役を残しておいてあずみの心情
も結局同じままなのは作者がとりあえずは筆を置いたけどまた
機会があればゴルゴや水戸黄門みたいに年月が経過しない
テーマ完結の話を続けたかったからでは?と思いました。
が、連載時から追っかけてあずみの行く末を長年見守ってきたなら
そら納得のいかない終わりでしょうね。
途中からは自分を殺しにかかってくる人以外は殺さないという姿勢を
とってたけど、最初明らかに忍びの村の罪なき人々を殺してたし、
そんな彼女が普通に幸福に暮らしていくことってできないよなぁ。
自分と係わった人が不幸になってしまってその事を避けたいなら
無人島か北海道の奥地で一人でひっそり暮らすしかないけど、
そんなラストは締りがなさすぎますね。
・殺してしまった罪なき人の家族によってあだ討ちされる
・敵役の柳生さん達を殺す
これぐらいしか思いつかないけどやっぱり納得のいくラストで
〆て欲しかったですね。そしたら名作になっただろうに。
[ 2012-01-06 15:50:42]
kikiさんのページへ
この漫画のTOPへ
▲このページの上に戻る
[家]ホーム
ランキング
漫画を検索
[MAIL]お問い合わせ
漫画レビュー.com