紺野さんと遊ぼう
作者:安田弘之
雑誌:マンガ・エロティクス・エフ
レビュー全文
7点
:夜、テレスドン。さん
多分、安田弘之は佐伯俊男が好きなんだろう。
セーラー服を着た、感情がないような目つきの少女。
無駄のない簡素な線。それゆえの伝わってくる汗の臭い。なによりエロい。
紺野さんと遊ぼう、というか、紺野さん「で」遊ぼうの方が正しいか。
とにかく紺野さんでフェティッシュに遊ぶ。
例えば等身大のカブトムシに襲わせたり、素足でモチをつかせてみたり
紺野さんを太らせ太股にテニスラケットの網目を押し付けてみたり
など、作者の妄想が一話一話続く。紺野さんは喋らない。
かと言って、フェチ一直線かと言うとそうでもなく
実際この本を人に貸し、曰く「これ笑えたよ」だった。
ギャグとしても読めるのだ。ギャグとまでは言えるか分からないが
自分の妄想に読者が引かないようにか、かなり読みやすい形で書かれている。
それが読者への配慮なのか、それとも元々そういう楽しいノリが好きなのかは知らないが
どっちの見方をしても十分に読める。まあフェチの方が圧倒的に強いが。
それでも一巻で「幻の序章」と銘打たれた紺野さん第一号の、煩悩全開の作風が好きだなあ。
線の雑さも一層、初期の佐伯俊男風。
[ 2007-06-17 15:10:37]
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