獣の奏者
作者:武本糸会
雑誌:月刊少年シリウス
レビュー全文
8点
:kikiさん
上橋菜穂子さんの守り人シリーズは読んだことがあって
いいファンタジー書く作家さんだなと思ってました。
この話は読んだことがなかったので、せっかくだから漫画で
読んでみようと手にとってみました。
最初はかわいらしい感じの絵に、私の脳内ではファンタジーは
渋めの絵柄で展開してるので違和感がありました。
が、作画家さんは本当にこの話のファンなんでしょうね。
物凄く丁寧に人物も背景も描かれてて読み進むうちにどんどん
武本さんの紡ぐ異世界にひき込まれていきました。
もうね、5巻なんて涙でまくりでしたよ。
作画もいいのですが、エリン達の世界観もすばらしい。
独特の国家体制、獣と王家の謎めいた関係、母親の行動の真意
の謎、などなど意外と骨太なストーリーで魅惑的。
ヒロインだけが主体で話が進んでいるのではなく、その国の
様々な立場のキャラ達の視点で進んでいるのも面白い。
それぞれがどう物語の核心部分に作用していくのか楽しみです。
原作は完結しているけど漫画はまだまだ連載中。結末は気になり
ますが、漫画がかなりいい出来なので原作は漫画が終わってから
読もうと思ってます。
---------追記
上では原作は後でと書きましたが、結局待ち切れずに漫画では描かれなかった続編まで全部先に読んでしまいました。
が、正直言って、原作ではポカーンとした王獣編の終りが武本さんのこの漫画で読んだらもうね、ダーダー涙出ちゃいましたよ。改変はほとんどされてないのにこれは武本さんの描写力の方が私には響きましたねー。足りないパーツが絵の迫力によって補強されて素晴らしかった!!
できれば続きも武本さんに描いて欲しいけど、物語的に厳しいのかなぁ。
[ 2012-03-02 17:30:40]
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