保健室の死神
作者:藍本松
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
6点
:ダラちゃまさん
この作品を一言で表すならば「丁寧な漫画」
作者は自分の作品の研究をかなり重ねているのでしょう。そのキャラらしい行動というのが随所に見られ、自然に『保健室の死神』の世界へ入っていけます。また、キャラ、特にメインキャラが(表面上の態度は違っても)全体的に他人を思いやるやさしい性格をしているので、とても好感が持てます。
構成としましては、(初期は除いて)基本は1話完結のギャグストーリーが続き、たまに物語の根幹に関わる話をシリアスな長編でやる、というものです。
1話完結ギャグはなかなか面白く、小ネタもきいており、気持ちよく読めます。
しかし、シリアス長編の方はこの漫画が抱える「地味」という大きな問題点が浮き彫りになり、どうにもつまらなくなってしまいます。地味なのにバトル展開が多めになるのも、つまらなさに拍車をかけています。しかし、それでも完成度の高さはあるので、読めないほどではありません。
どう頑張ってもジャンプの看板になれるような漫画では無いです。しかし、ジャンプ漫画を人気順に2つにバッサリ切り分けた場合、後半組のトップになれるような、堅実な面白さを持った漫画であると思います。
[ 2011-03-14 23:53:58]
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