A-BOUT!
作者:市川マサ
雑誌:週刊少年マガジン
レビュー全文
7点
:朔太さん
道でガンたれれば、喧嘩が始まるような典型的なヤンキー
漫画といえばそれまでですが、青年誌でも堪えるような
テイストがあって、この分野では出色かもしれません。
以下にお気に入りの点を列挙しましょう。
・主人公の朝桐は、全くのバカ。
計算、打算が全くできない点、動物的なその場限りの
感情で行動する馬鹿ですが、案外人間味を感じます。
・ヒリヒリする展開が連続する中で、ギャグが適度に
混ざっており、程良い加減です。
・普通、ヒロインが登場するものですが、全くの女っ気なし。
この点は異色ですね。全編にわたって女性は登場して
ない気がします。
あの名作「男組」ですらヒロインはいましたからね。
著者は女性を描くのが苦手なのかと勘ぐってしまう
ぐらい徹底しているのが、かえって硬派ぽくって
宜しいかと。
・一方で、暴力の連続なのに、人間離れした体力、根性、
生命力が際限なく継続します。
こんな人間おらんでしょう、というレベルの化け物が
どんどん登場しますので、この辺りはどこかで既に
読まされてきたパターンですね。
また、ヤンキー漫画では宿命ともいえるのですが、
どんどん強いキャラが登場させないと話が持たず、
展開が進むと誰が誰だが分からなくなります。
総じてどの展開も気持ち良く終結していて、面白く読めました。
[ 2017-04-10 20:05:25]
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