アウターゾーン
作者:光原伸
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
7点
:creさん
ホラー好きで怖がりな俺にはかなりうれしい漫画だった。ホラーっぽいミステリーという感じなのだが、基本的に全然怖くはないし、理不尽にいい奴がやられたりもしない。犠牲はもちろん出るのだが、それでもそれぞれの物語の主人公とそれに近しい人は生き残るという、まさに少年誌ホラーと呼ぶのにふさわしいと思う。
また、夢や希望を持ってそれに向かって努力すれば必ず叶うというテーマが選ばれたことも多い。もちろん、皆が皆幸せになるというわけではないのだが、必ず努力や誠意に対する何らかの報いが受けられるようになっている。逆に約束を破ったり、倫理的に許されないことをする人物には、必ず何らかの報復が待っている。現実を知っている大人には難しいかもしれないが、子供のころにこのような漫画を知るというのはいい影響があるのだろうと思う。
漫画全体で怖い話がないというのは、その絵柄のせいでもあるかもしれない。よくある暗くて濃い雰囲気ではなく、ホラーとしてはさっぱりとした絵柄なのであまり恐怖を感じることがない。それらの絵はキャラの動きが感じづらく、格闘シーンなどには臨場感がないと言っていい。また、物語も先を読みやすすぎるかなという印象もあった。基本的にいい奴が得をするというのもあるし、他の短編小説や漫画で見たような話が多かったのだと思う。
不満点を少し細かく書いてしまったが、それが漫画の評価をそれほど落とすものではないので、かなりお勧めの漫画の一つ。
[ 2007-08-23 01:18:42]
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