のりりん
作者:鬼頭莫宏
雑誌:イブニング
レビュー全文
8点
:shinpe-さん
一介のロードバイク乗りがレビューします。
何故人は自転車に乗るのか?特に何故高い金をかけてロードバイクなんてヤクザな乗り物に乗るのか?答えはそれに乗る事でしか得られない類いの快感が有るからです。これは誰かに説明するのがものすごく難しい。その言語化、可視化が出来る人は漫画のレベルと自転車のレベル(単に速いと言う事ではなく、自転車に対する姿勢や考え方そのもの)がもの凄く高い次元でリンクしているということだと思うんです。
のりりんは、まぎれも無くその域に居る作者が「自転車って楽しいかもよ?」と全力でつぶやいている漫画だと思います。決して叫んでは居ないんです。あくまで鬼頭節で淡々と進んでいきます。
主人公がロードに乗った事が無い、というは最近の自転車漫画ほぼ全てに共通する初期設定だと思います。ほとんどの読者がロードに対して未知という現状を鑑みた結果なのでしょうが、その中でも「自転車の楽しさが伝わる」という点では白眉の出来だと思います。これからもきっとこのテンションで続いていってくれる事でしょう。期待を込めて8点で。
[ 2010-09-17 12:58:57]
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