青い春
作者:松本大洋
雑誌:短編集
レビュー全文
6点
:錆びれた製図道具さん
これは不良や若者の馬鹿さ加減や若気の至り感をおもしろおかしく拡大解釈した短編漫画かと思います。必見は「リボルバー」暇人不良学生三人が卒業までに男をあげようと模索している中、見知らぬ親父から「リボルバー」を一丁渡された。それには人数分の弾が入っている。それを手にした三人はまず高架橋で一発撃ち実弾であることを確認し、二発目はガンマニアのボンボン同級生に一発3万程で撃たせる。そこで三人は弾をたくさん購入してボンボンから金を徴収することを考えた。弾を買いにガンショップへ行ったはよいが不審なあまり通報をうけてしまい逃走する。浜辺にきた三人はながい時間をかけて順番にロシアンルーレットをすることになる。そして三人とも銃は空撃ちで生き延びた。この緊張感や鼓動は計り知れないもので、ビシビシと伝わってくる。感動だといって浜に倒れ込む最後の一人とそれを見守る二人。若者の怠惰的日常からの機転を大きく描いたメッセージであると思います。なにかしらやって刺激を受けて楽しい人生にしようと。それと他に「だみだこりゃ」という作品が好きですが、ジャンキーに因縁ふっかけられた学生が逃げて追われてを繰り返し殺される作品で、これは歯がゆくて歯がゆくてたまらない作品です。
[ 2010-11-11 15:45:09]
錆びれた製図道具さんのページへ
この漫画のTOPへ
▲このページの上に戻る
[家]ホーム
ランキング
漫画を検索
[MAIL]お問い合わせ
漫画レビュー.com