機械戦士ギルファー
作者:巻来功士
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
5点
:ROADRUSHさん
少年ジャンプで北斗の拳の連載が始まり、同誌がリアルな絵柄の格闘漫画一色の時期に出た作品でした。
巻来功士は後にゴッドサイダーで人気を博しましたが、このころはまだほとんど新人。
逆にそれが良かったのかあまり読者に媚びる事もなく、本格SFアクションとして割とよく出来た作品だと思います。
独裁者の支配する未来世界で、様々な権力者や金持ちが自分の所有する戦闘用アンドロイドを格闘させる、という古代ローマのグラディエーターのSF版という点は、絵の迫力も手伝って当時は斬新でした。
ロボット達には感情はありませんが、容赦がないため結構残酷な描写もあります。
そんな中現れたギルファーという戦士の謎とその目的を描いています。
人でありながら人でないものにされてしまったものの悲しみを描くものとしては、後の映画「ロボコップ」や小説「戦闘機甲兵団レギオン」などの先取りをしています。
しかし、本格を目指しすぎたためなのか、ストーリーにあまり無茶振りがなく優等生的過ぎて、エンディング近くはかなり急いだ感があるのが残念。
映画のような構成なのでドラゴンボールのように新しい敵がどんどん出て無限に続く作品にはなりえないので、この位の長さがちょうど良かったのかも。
[ 2010-10-02 15:29:28]
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