寄生獣
作者:岩明均
雑誌:月刊アフタヌーン
レビュー全文
10点
:いーらびさん
素晴らしい。文句なしの満点。
ここまで深く簡潔に凝縮された、完成度の高い作品はそうそう無い。
何といっても、敵であるはずの寄生生物が皆、あまりに魅力的で憎めないこと。最たるは勿論ミギーだが、「敵」と位置づけることすらためらわれる程、愛すべき、味のあるキャラが多い。
葛藤しながら、少しずつ変化していく主人公の人間模様もリアル。
その中で知らず知らず育まれていたミギーとの深い友情にこそ、作中最も強い感銘を受ける。涙せずにはいられない。
伏線も全て消化されているので、読んでいて違和感を覚えることが無い。
広げようと思えばいくらでも広げられたであろうが、敢えて小規模の話にとどめているところが、さらに作品としての価値を高めている。
ミギーはいなくなったのではない。いつもそばにいる。そう感じさせてくれる期待通りのラストは、本当に素晴らしかった。
[ 2010-04-23 16:26:11]
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