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寄生獣
作者:岩明均

雑誌:月刊アフタヌーン

 レビュー全文  

10点  :znooqyさん 

自分の漫画人生の岐路にあった作品。
思い出補正もあると思うが、初見から17年経った今も色褪せない面白さを感じてしまう。

特に感じ入るのは寄生生物達の思考だった。
「ヒトと同等の知的生命体が、ヒトを食料とみなしながらも、ヒトと同じ言語でヒトとコミュニケーションを取る」
それがどのようなものか私は想像がつかない。牛がヒトの言語を解したとき、何を思い、何を話すのか?と同じようなものだ。

そこにヒトと同質な、言わば人間臭さを感じてしまっていたら、私はここまでこの作品にのめりこまなかったと思う。しかしその表現が成功した(と私は思う)からこそ、寄生生物というヒトと異質なものが対峙する中で、思考を通わしていく主人公達が映えてくる。そのほかの登場人物も、異質なものが人間臭くなる過程に心が揺り動かされるわけだ。

ぐだぐだと語ってみたが一言だと「面白い」んだこれは。
未読な方はぜひ読んでみてください。
好みはそれぞれなれど、ここまで多くの人に愛されるこの作品は、なにか人の感情の普遍的な部分に触れるものがあるのだろう。
[ 2011-03-24 22:42:08]
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