CB感。REBORN
作者:東本昌平
雑誌:ビッグコミックスピリッツ
レビュー全文
5点
:DEIMOSさん
世界が統一政府に統治され、自動車の走行もITS管理下に置かれ、バイクやガソリン車が世の中から完全に駆逐された時代、化石となったバイクを掘り起し、社会の統率・ルールを振り切って走る疾走感に魅了された男達を描いたバイク漫画。
この漫画の設定は精緻かつ新鮮かつ絶妙。近未来SF+バイクのフュージョンはSF&バイク好きにとっては溜まらない。バイクの本質が「体剥き出しのデンジャラスな疾走感」と「テロにも通じるルールへの反抗」であることを自覚し、禁忌への接触から始まりテロ活動への発展を描いていく点は概ね正しい持って生き方だったのだろうが、ストーリー全体を通じてこの素晴らしい設定を生かし切れていないのが残念。キリンの作者なので構成力はあると期待したのが、正直がっかり。8巻もある割には、特に印象的なシーン、エピソードがなく、山谷がなく、つまらない。恋愛や首都高バトルというお馴染みの展開も、ありきたりな描き方で盛り上がらない。
絵は、こなれていてソツがないが、女の子の魅力に欠く。また、描線は安定しているが、表情が安定していないので、あれ?今回は顔が変だな、というシーンがままある。
[ 2013-04-27 23:10:12]
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