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海皇紀
作者:川原正敏

雑誌:月刊少年マガジン

 レビュー全文  

7点  :Suzzさん 

ある意味革命であると言えるほどのシンプルなコマ割り。
刻一刻と日進月歩を続ける漫画の表現技法の発達に相対するかのごとく
横長のコマが延々と縦に続いていくだけのコマ割りは漫画文化に対する挑戦とも言える。
正直初めて読んだときは「こいつ舐めてんのか?」と思ったものだ。

ただし、そのコマ割りが一概に欠点であるかと問われれば否定せざるをえない。
メリハリがなくただ淡々と過ぎて行く印象を持ってしまうが、
淡々とした印象を上手く利用した演出や構成には目を見張るものがある。
時間変化に伴う状況変化を上手く表現し、一見地味な海戦がとても面白いものとなって描かれる。
この点は特に特筆したい。

なお、漫画にあまり馴染みの無い友達曰く、
「読みやすくていいよね。次何処読めばいいのか分からなくならないし」
だそうである。
世の中そういう見方もあるか、と考えさせられた発言だった。
[ 2008-02-27 23:33:02]
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