L'INCAL アンカル
作者:メビウス
雑誌:海外作品
レビュー全文
8点
:やじウマさん
光と闇との戦いとかのいま読むと少し引いてしまうようなスピリチュアルな内容に加え「データ睡眠」だのというSFを普段読まない人間には難しかった用語がとびかう内容だったが、主人公ジョンの見事な小物っぷりと相棒ディーポの可愛らしさによって大変読みやすくなっていた。
アレハンドロ・ホドロフスキー×メビウス!というところからとんでもないカルトな内容を期待していたが下手したらこれは少年漫画とかに載ってても意外と受けるんじゃないだろうか。そんな機会絶対ないけど。
メビウスの絵は昔マーブルクロスで読んだシルバーサーファー以来で、その時はあまりよくわからなかったのだが、こうやって1冊の本でまとめて読むとたしかにすごい人だったんだということが微妙にわかる(言い切ってしまうほどにはわからん)。
神経質なまでの書き込みも衝撃的だったが(闇の卵の手の付け根とか、そんなとこ書き込んでどうするんだという。しかしそれもくどくなくサラッと読めてしまう)、それ以上によかったのが色で、特に人の顔の色を簡単にピンクや紫にしたり緑にしてしまうところ。普通やろうとは思いつかないよな。
[ 2012-08-15 13:14:02]
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