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スローニン
作者:吉田聡

雑誌:ビッグコミックスピリッツ

 レビュー全文  

9点  :玄米茶さん 

「オレは、武藤兵庫! ミンナは、オレのことをコッセツって言うがな…」

大学受験を2浪している浪人生の諏訪大吉は、ひょんなことから、筋骨隆々の大男「コッセツ」こと武藤兵庫と知り合いになる。2年前には高校ラグビー界のスーパースターであった武藤だが、試合中に両腕・右足骨折、両アキレス腱断裂の大怪我をしてしまう。ほどなくして彼はラグビーを辞め、「なんでも屋」をしながら日本中を旅する素浪人として暮らしていた。

一方、元高校球児でもある諏訪大吉には、「ラッキュー」というアダ名があった。彼は、2年前の甲子園決勝、美砂城高校サヨナラ逆転タイムリーエラーの張本人であったのだ…

「挫折」とはどのようなものなのか、そこからどうやって再び立ち上がっていくのか、それらを正面から描いたマンガ。真面目さが時に暗く見えてしまうラッキューと、バカ強いのにトボケた感じのあるコッセツのコンビはとてもイイ。この2人の放つ剥き身の言葉は、マンガが連載されたバブル期ならいざ知らず、今の若者の心に突き刺さるものがあるのではないかと思う。全4巻、是非読んでみて欲しい。
[ 2011-01-08 13:34:25]
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