となりの関くん
作者:森繁拓真
雑誌:コミックフラッパー
レビュー全文
7点
:鋼鉄くらげさん
授業中のヒマ潰しに、国語の教科書の顔写真に落書きをしたりだとか、算数や他の教科書の挿絵にイタズラ書きをしたりだとか、そういう、誰もがやったことがある「授業中のヒマ潰し」を、職人レベルにまで高め、ギャグの域にまで到達させてしまった漫画です。
この漫画の面白いところは、物語の視点が必ず「一人称のみの視点」であり、物語全体が複数人の視点で進行することが無い点だと私は考えています。要するに、誰かの主観(一方的な想像)のみで話が展開されているということです。
横井さんバージョンにしろ、後藤さんバージョンにしろ、各話の話の内容は語り手本人の主観(思い込み)のみで物語が進行しており、当の関くんだって、本人からしたら他の人たちとは全く違った物語を展開しているのではないかと思います。そして、一般人として最も正しいリアクションをしているのは、宇沢くんです。彼のリアクションこそが、本当に主観に依らない客観的な視点での反応なんだと思います。まぁ、この作品内ではデストロイヤーなんですが。
とは言え、この作品の世界観を一番楽しんでいるのは読者でも関くんでも他の誰でもなく、横井さんなんですよね。間違いなく。
[ 2013-12-20 22:51:10]
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