ナース・ステーション
作者:島津郷子
雑誌:YOU
レビュー全文
8点
:blackbirdさん
看護師の様々な思いや状況がよく描かれている作品。
桂子の、患者や同僚、家族や、恋愛を巡っての話がじっくりと描かれます。桂子が普段ポーカーフェイスなので、たまに押さえきれない思いが噴き出てくると、こちらまで辛くなってきます。この作者は別れとか、一人暮らしの想いとか、心にブレーキをかけてしまう思いなど、切ない思いを描くのが上手ですね。
一方で、同僚の事なども丁寧に、配属されてから一人前になるまでじっくりと時間をかけて描いているので、自分もこの病院でみんなと過ごしたような気分になる。
どうしても病院の話は、死の影や涙がまとわりついてしまうけど、それでも何かの形で気持ちが報われるエピソードも盛り込んでくれます。
幾つかの恋愛の山が来ても、なかなかハッピーエンドにならなかった桂子。幸せになってほしいなと思いながら、長く続いたのに、ここで終わり?という切れ方だったが、作者の闘病があって中断していたとのこと。
最近になってようやく作者が復帰し、めでたくエンディングを迎えました。文庫本の最終巻では、懐かしい人も出てきて、ちょっと意外な終わり方。でもブランクがありながら、ほとんど絵柄が変わらず終わったので良かったですね。
[ 2011-05-11 23:24:55]
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