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ONE PIECE
作者:尾田栄一郎

雑誌:週刊少年ジャンプ

 レビュー全文  

4点  :レトさん 

長期連載してここまでの人気を誇る本作のカリスマ性は凄い。
壮大な伏線の張り方やドラマの作り方は確かに優れたものがある。
だが、やはり自分はこの漫画はどうしても好きになれない。客観的に見てその理由を挙げるとすれば以下の2つ。
一つはバトル漫画としては破綻しているところ。能力バトル漫画を装いながら結果的にはパワーバトル漫画になってしまっている上に個々のキャラの成長をまるで描けていない。また、「キャラが死なない」という設定もひたすら痛々しい勝負を演出したりしている時点でマイナスにしか作用していない。本作はテンションを保つのは上手いが、緊迫感を演出するのはド下手。
2つ目は作画の構成がいい加減であること。細密描写により画力が高いと評価されがちであるが、強調すべき箇所と背景の線が全く区別されていないためキャラを一々探す必要が出ることもしばしば。特にアクションシーンにおいてはアクションの迫力が背景に殺されてしまっている。映画で例えれば合戦シーンをアップでしか撮らない監督と同じ。新人作家は画力の向上を期待される存在でもあるが、本作はデビュー当初からなまじ完成されてしまっていたためか未だに成長の後は見られない。
最近は裏看板の「HUNTER×HUNTER」の片手間に読んでいる感じです。最終エピソードをバトルではなくドラマで締められれば評価は変わるかもしれません。
[ 2008-04-26 18:51:46]
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