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バットマン:ザ・ラスト・エピソード
作者:アンディ・キューバート

雑誌:DC Comics

 レビュー全文  

7点  :columbo87さん 

メタもメタ、二次創作的(アメコミはまあそういう性質なんだが)に、これだけメタにバットマンという作品、キャラクターを捉えたものを生み出すのには、かなり勇気がいったことだろう。
表題からして完全にムーアのを意識して...というかそもそもそういう趣旨で依頼された作品なのだが、かなり切り口は変えてあるので、比較して評価というよりもこれはこれ単体で見ていくべきだと思う。

「何がケープド・クルセイダーに起こったか?」8点
舞台はバットマンの葬儀から始まる。参列するのは、キャットウーマン、アルフレッド、ジョーカー...様々な作品の、時代のキャラクターたちが、彼らのバットマンの最後を語る。その様子を超越視点から眺めるバットマン。彼自身が彼を見つめる...様々な世界で生き、死んでいった自分を。そして彼はその意味を徐々に理解し始める。バットマンという存在を、己に定められた運命を。
それでもきっと彼は諦めない。力尽き倒れようと、何度生み出されようと、これからも我々とともに、きっと、在り続ける。今はただ戦士にしばしの休みを...
バットマン作品を知れば知るほど、読む度に深みが増す。私自身、近頃読み返してこうまでも感じ方が変わるものかと驚いたほどだ。
アンディ・キューバートのアートも見事で、様々なアーティストのタッチを見事に再現している。幻想的で象徴的な世界の構成も素晴らしい。
ファン必見のエピソード。


他収録作品
「黒と白の世界」6点
いわゆる楽屋オチ。うってかわって明るく笑えるメタバットマン。ジョーカーとの掛け合いだけだがなんとも愉快。

「パヴェーヌ」4点
ポイズン・アイビーのエピソード。怖いが地味。

「原罪」「いつドアは・・・」5点
リドラーが動き回る様子がなかなか楽しい作品。リドラーが活躍するのってHUSHくらいしか見たことないからなんとなく印象深い。え?バットマンフォーエバー?あれは怪人ジムキャリーマンです。
[ 2011-11-11 11:47:36]
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