アランの戦争――アラン・イングラム・コープの回想録
作者:エマニュエル・ギベール
雑誌:海外作品
レビュー全文
7点
:s-fateさん
簡単に言うと、ある爺さんの半生を綴った話です。たまたま青年期に戦争があったため戦時の話と戦後も軍属で働いていたりと軍隊生活の話が多くなっています。しかし、血なまぐさい話はほとんどなく、人との出会いがメインでホントに普通の人の視点の話です。結構細かいところは細かく描写されており、読み応えがあります。人ひとりの半生ですからね。
少なくともサラッと読めるものではありません。
絵は絵本で見たようであり、精緻な印象を与える部分もあり、日本のマンガではちょっと見ないタイプです。イラストでは見たことあるかな。ただ、四角いコマ割りのみで淡々と話を進める部分などは、小林源文さんの初期の劇画「黒騎士物語」とか「カンプグルッペzbv」などの戦況を説明する部分に似ているなと思いました。
普通の人と言っても国をまたいであちこち行っているし、出会った人も国をまたいで色々な人がいます。本人も言っている通り金銭的には成功していません。しかし振り返ってみると結構波乱万丈な人生でした、という感じです。結構考えさせられる作品です。
[ 2012-01-02 21:02:06]
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