男樹
作者:本宮ひろ志
雑誌:ビッグコミック
レビュー全文
9点
:玄米茶さん
北陸の村田京介少年が、血で血を洗う抗争を通じて日本のヤクザのトップに登りつめていく物語。全6巻という巻数らしくストーリーが締まっていて、本宮ひろ志のイイところが詰め込まれています。
「男樹」というタイトルが示す通り、男の人生を「樹」に例えたようなマンガです。「樹」が大きく育つ為には、その為に死ぬ、他人という「こやし」が必要になります。自分が大きくなる為に他人を殺すことを正当化できるのか…。本宮マンガの主人公達は必ず此処で躊躇し、悩みます。
このマンガの主人公村田京介も、この問いに悩み、最後に彼らしい結論を出します。ある意味「筋が通ってない」その姿を魅力的に描くのも、本宮マンガの懐の深さにつながっているのだと思います。
[ 2011-09-30 00:29:49]
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