ヴィンランド・サガ
作者:幸村誠
雑誌:月刊アフタヌーン
レビュー全文
7点
:ぐれいずさん
10世紀前後、イングランド侵攻のために戦ったヴァイキング達を描く歴史・戦争漫画。
以前マガジンでの連載を読んで、思い出したようにアフタヌーンに移ってからの単行本を読んだのですが、序盤とは見違えるような面白さになっていて驚きました。
序盤は主要人物の情報・背景には殆ど触れられていません。必然的に読者は頭に疑問符を浮かべながら読み進めるわけですが、途中に過去編を挟むことでスピード感を伴って主人公トルフィンほかアシェラッドたちの過去が明らかになり、読み易さが段違いに増します。
アーサー王伝説やキリスト教さえも巻き込み、男臭い戦の描写の中には、この漫画の軸となる作者のメッセージも込められています。
時代背景の捉えにくさ、「ヴァイキング」というものへのとっつきにくさはあるものの、神話や伝説、北欧の歴史など、この手の話が好きな人には堪らない出来になっています。
[ 2009-08-09 18:06:42]
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