AKIRA
作者:大友克洋
雑誌:週刊ヤングマガジン
レビュー全文
8点
:久さん
絵や構図は現代でも十二分に通じるとても素晴らしいものでした。
なのでこの点数。しかも大好きな画風です。
セリフが絵に拒まれてぶつ切れになってるのは気になりましたが
コマも流れるように読み進める事ができ本当に動いてるように感じられます。
物語は大きなスケールをうまくまとめられてると思いますが
キャラクター全員が何を思い何を考え行動しているのかが掴めず
全く感情移入できませんでした。
主人公は何でわざわざ面倒な事に首突っ込んでいくのですかね?
しかも皆状況適合能力が高すぎてついていけません。
そして何度も「その薬はやばい!」とか「アキラはやばい!」みたいに騒いでいましたけど、
何がどうやばいのか少しも触れられず答えも全然出さないまま進んでしまうので気持ちが離れます。
謎を提示して興味をひいてる?のでしょうが、
そこまで煽るのならもう少しヒントとか出してほしかったです。
それとも「現実では知りたい事も全然知る事ができない」みたいなリアリティーの演出なのですかね?
それらの要素があり物語への没入感は薄く、冷めた気持ちでページをめくっていました。
更に終盤の真理的なものが良く理解できず面白さを感じる事ができませんでした。
自分は深読みをし、色々と考える事を楽しむ漫画は好きではない人間なので。
でもその深読みや世界観や日本の漫画の歴史を変えてしまった絵など、
好きな人はとことんはまってしまいそうな作品でありそうです。
[ 2015-03-06 20:32:51]
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