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七夕の国
作者:岩明均

雑誌:ビッグコミックスピリッツ

 レビュー全文  

7点  :水鏡さん 

淡々と、主人公を置いてけぼりでストーリーが進行するんですが
本当に、淡々と、なんですよね。作者の絵柄も手伝ってあまり起伏というものが無いように感じます。
それ故に刺激的な物も無いのですが、物語の中には読んでる内に深く染み入るようなテーマがあったりします。
「窓の外」を見ている丸神町の住人は、それに縛られ、
儀式、慣習を実行し待つ事のみをするだけでした。
教授も能力の正体を探って、自分なりの真相に辿りついたにも関わらず、儀式の神官になる道を選びました。
丸神頼之は「窓の外」の意味、能力についての事を考え、行動を起こしました。
結果としてどうなったかはわかりませんが、彼は前に進む事を選んだわけです。
たいして主人公のアクションは「何もしない」です。
能力に頼って生きる事もせず、儀式へ依存もせず
とにかく生きるというものでした。

能力の有無、窓の外を見たか見ないか、等もそれぞれあり、
誰が正しいのかはわかりませんが、最後の各々の顔はあくまで晴れやかです。
色々な面で考えさせられる作品でした。
[ 2006-01-19 03:54:45]
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