イエローバックス
作者:高浜寛
雑誌:短編集
レビュー全文
6点
:頭突き串の寿司さん
日常のなかで生まれる「滑稽」を描くのは難しい。
ていうかわざわざ描いてしまうこと自体、無粋なのでは、とも思うのだが。
しかし高浜寛。面白い。
にじむようなタッチで描かれた老人たちの一編からはまさに人生を生き抜いてきた者の悲哀が感じられる。哀しくて、馬鹿馬鹿しい。これこそマンガで描く意味だと思う。
たしか新装版(A5版)のあとがきに書いてあったことだが、作者はどうやら鬱症状になりやすい方らしく、自殺未遂の末に何度も入退院を繰り返す身らしい。
文字で読んだ作者の生き様は滑稽そのもので、妙に納得(というのも変だが)してしまった覚えがある。
[ 2013-07-29 00:50:04]
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