不思議な少年
作者:山下和美
雑誌:モーニング・ツー
レビュー全文
9点
:朔太さん
生命と神と時間と宇宙。
読み進める中で、4つのキーワードが常に頭をよぎります。
昔読んだ本で、よく似た印象を持った作品を思い出しました。
手塚治虫大先生の「火の鳥」でした。
もちろん、先生のライフワークとも言える大作ですが、未完に終わっています。
山下和美先生に置かれても、同じような意気込みを感じますね。
神のごとく少年の振る舞いは、とても人間臭く、かつ深い哀しさを感じます。
風に吹かれてゆらりゆらりと飛び回る少年の姿が、とても印象的です。
その眼下に広がるちっぽけな人間たちの営みは、雲霞のごとく愚かしさを感じます。
しかし、個々の営みに焦点を合わせて細かく見ると、とても興味深く、愛おしさが込み上げてくるのでしょう。
少年は永遠の命を持て余しているかのようでもあります。
山下和美先生にもライフワークとしてエンドレスな物語を紡いで頂きたいと思います。
[ 2024-07-31 00:09:48]
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