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ボーン
作者:ジェフ・スミス

雑誌:海外作品

 レビュー全文  

7点  :columbo87さん 

アメコミってムキムキマッチョのヒーローが戦うだけでしょう?
んなこたーありません!「ボーン」は可愛らしいキャラクターが大冒険を繰り広げるファンタジーですよ!

邦訳では珍しいオルタナ系(主流のヒーローモノとかじゃない方のこと)なワケですが、これが本当に傑作。アメコミは綺麗に彩色されたアートが魅力なので、白黒作品のこれはスルーしていましたが、大間違い、大ポカ。
とにかくアートが素晴らしい!曲線が本当に綺麗で、ボーンという非常にシンプルな造型のキャラクターが躍動感を持っていきいきと動き出す。無駄な要素が一切無く、ふきだしまでもが美しいのだ。ジェフ・スミスは元アニメーターということで、動きの見せ方、間の取り方がとても秀逸。ブルース・ティムもそうだったが、動きが無いとしばしば揶揄されるアメコミに対する偏見を払拭してくれるアーティストだ。

 町から追放されたボーンたち、強欲なフォニー・ボーン、能天気なスマイリー・ボーン、純粋で勇敢なフォン・ボーン。それぞれ個性的で魅力的なキャラクターが、人間の町で巻き起こすドタバタコメディ。次第に物語は奇妙な怪物ラットモンスターと人間との戦いを予感させていく。
 ほのぼのとしたファンタジー世界の風景から、少女ソーンとドラゴンの謎を巡る壮大なストーリーへと展開して行く過程が心地よく、ぐいぐいとボーン達の世界に没入してしまう。
 フォン・ボーンのほほえましい恋愛からド派手なカウ・レース、「イナゴの王」とソーンたちを巡る大いなる謎。実に多彩で飽きさせない物語は、老若男女問わず受け入れられること間違いなし!
僕のお気に入りのキャラはソーンの謎多きおばあちゃん。ポパイみたいなアゴで、ポパイみたいにパワフル!カウ・レースでの勇姿には思わず爆笑w

ホント、なんでこんなに知名度が無いんだろうか。
3冊500円で買って申し訳ありませんでしたという気持ちです。
[ 2012-01-15 23:06:38]
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