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GS美神 極楽大作戦!!
作者:椎名高志

雑誌:週刊少年サンデー

 レビュー全文  

8点  :臼井健士さん 

煩悩だけが「取り得」で、美神に低賃金でこき使われるが、美神の色気の前に文句も言えない「横島」が初期はほとんどギャグを担当していました。
が・・中盤にゴーストスイーパーとしての素質に目覚めてからは準主役級に昇格してかなりカッコイイ役どころになりました。スケベは変わらずも意外に「人情家」でお人好し、さらには本人は意識していませんでしょうが、おキヌちゃん・小鳩ちゃん・ルシオラと彼の本当の良さに気付いている女の子にはもてます。

実際、このうちの誰か1人とでもくっ付いてしまっても全然幸せにはなれたとは思いますが、横島はそれでも「美神さん」に結局のところ行き着くのですね。でも美神さんよりはおキヌちゃんのほうが読者人気は高かったような・・・・。最後は、本当に2人の結婚でも良かったと思う。美神さんの横島に対する気持ちも数々の場面でそれとなく描かれていたしね。

サンデー連載作品では「パトレイバー」と並んで「大関クラス」の出来。
でも心配なのが、この作品の後、椎名先生が低迷しているような気がするのですが・・・。
一体、どうしてしまったのだろうか???。

歴代サンデー連載作品中で番付を付けたら「大関以上」は確実でしょう。
ただ、藤田和日郎先生の「うしおととら」を向こうに「横綱」を張れるかというと断言はできないけど。

ギャグとシリアスのテンポの良さに加えて椎名先生の絵柄が決して作風をドロドロした暗いものとしないのが素晴らしいと思います。
全39巻は少し引っ張り過ぎかなとも思いますが、基本的にキャラは年齢を経ない設定だったので下手したら50巻以上は続けられた(続けさせられた?)ところを完結に持ち込めて幸運かと。

椎名先生は実力のある方なのですが、この作品が終了した後の次回作が大コケするなどちょっと低迷されていたのは、どういうことだったのだろう?

でも「絶対可憐チルドレン」で見事に復活されました。「GS美神」と並ぶ代表作となりそうですね。

[ 2010-11-23 12:54:56]
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