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LIAR GAME
作者:甲斐谷忍

雑誌:週刊ヤングジャンプ

 レビュー全文  

8点  :ひいろさん 

パズル的な論理や心理トリックが好きな人なら、この作品には間違いなく高評価をつけるだろう。

一つ一つのゲームのルールや登場人物のキャラクター設定、攻略の手口等がよく練られている。

特に「少数決」の決着のつけ方を読んだ時は、その鮮やかなまとめ方に心底舌を巻いた。
トリックをメインに据えた作品で、これほど完成度が高いものを見たのは初めてだ。

主人公ナオの性格に現実味がないという意見もあるようだが、徹底したバカ正直のお人よしという設定だからこそ、心理戦の巧妙さが際立って作品の面白さを支えているし、作品全体として性善説と性悪説のせめぎ合いのようなテーマ性をかもし出していると思う。


この手の作品にありがちなルールの穴や、登場人物がなぜこんなことに気づかないのか?といった矛盾がほとんどないところがこの作品の良さだったのだが、残念ながら10巻後半あたりから始まる「椅子取りゲーム」ではルール設定に無理があって論理破綻してしまっており、とても残念だった。

[ 2009-11-22 08:52:47]
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