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ドラゴンボール
作者:鳥山明

雑誌:週刊少年ジャンプ

 レビュー全文  

10点  :じじじさん 

今から書かせて頂く内容はストーリーや画力、構成力などではなく
漫画を読ませる能力についてです。

「週刊少年ジャンプ」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょう?
私がまず思うのは「人気漫画の引き伸ばし」です。物語を作る上でこれほど
難しい問題もないでしょう。ジャンプで連載している人気漫画と呼ばれる
作品はすべからくこの問題に直面します。回避するには作者特権で無理やり
止めるか(スラムダンクなど)人気作家になり引き伸ばしを拒否もしくは
打診されない力を持つか(だいたいの人気作家は他誌へ移ってしまう)
あるいは富樫さんの様にフリーダムに生きるしかありません(笑)
さて前フリが長くなりましたがドラゴンボールについて話させていただきます。
長期にわたり引き伸ばしを強制されてきた事で有名ですが、皆さんは
どのあたりまでが鳥山先生の思うドラゴンボールだったかご存知でしょうか?
実はピラフ一味を打倒する所までで7巻に収めるつもりだったと言われています
背表紙で7巻までで神龍が完成している事も確認できます。
それでは今現在連載されている人気漫画を想像してみてください。
7巻で終了するような構成で連載開始している物は一つも無いでしょう
10巻以上もしくは20巻をも視野に入れた組み立て、世界、設定で
描かれています。あくまで個人的な意見ですがそれだけの用意があったにも
かかわらず引き伸ばしを受けた後確実におもしろさが落ちています。
現在連載中の作品が受けている引き伸ばしなどせいぜい10巻から20巻です
35巻もの引き伸ばしを受けた後半のドラゴンボールの方が今の漫画より
確実に読ませるチカラは上でした。キャラクターにしても人気のある
クリリンやピッコロ、ベジータも引き伸ばし後に生まれたんです。
ドラゴンボールは昔の方が面白いと言う言葉を良く耳にしますが、
私の回りで途中で読むのを止めた人は一人もいません
なんだかんだ言いながらも最後まで読んでしまっています(笑)
そして皆味わうのです42巻分の思い出ともう会えない寂しさを・・・


[ 2011-11-23 10:07:20]
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