魔女
作者:五十嵐大介
雑誌:月刊IKKI
レビュー全文
10点
:くっしいさん
この人の漫画も絵を一目見るだけでこの人の漫画だと判る個性があります。
細密画の様に細かく書き込まれた線が輪郭や面を作り、そこから音を紡ぎ出して広がりのある空気を作り出しています。B6判の単行本を読んでいることを忘れてしまいます。
勿論漫画である以上、絵だけでは評価になりません。この人の漫画は音と広がりのある空気が物語りを進める推進力となっています。絵と物語りは完全に一体となっています。この人は自分の絵で何が語れるのかが良く判っているのだと思います。
このような漫画が読めることは幸いだと思います。そして商業誌で制作されている点は大きな意義があります。日本漫画はハリウッド映画の様にならないことを願っています。個人的には日本漫画でも少年誌はかなり厳しい環境になっているのではないかと感じます。
漫画が商品に終わるか文化にまで昇華されるか、この人は後者への可能性を感じさせる漫画家の一人ではないでしょうか。
[ 2009-10-25 23:12:04]
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