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PLUTO
作者:浦沢直樹

雑誌:ビッグコミックオリジナル

 レビュー全文  

4点  :FSSさん 

鉄腕アトムの「地上最大のロボット」のリメイク。

基本的なテーマはそのままに、ロボットのデザインや演出全般を徹底的にリアルにアレンジしてある。と言うか、この世界のロボットは、見た目や言動、思考形態が完全に人間で、さすがにちょっとやり過ぎ。

また、アトムをどう出すのかと思ったら、やっぱり見た目は完全に人間の子供(笑)。七大ロボットだから性能バツグンというのも分かるけど、人間の「感情」を理解できるところまでいっちゃってる。ここまで来るとほとんど「ロボットとして描いている必然性」すら失っている。ある意味、リアルである事の弊害が出ている。

ロボットが感情を持ってしまったらとか、感情を持たない人間と感情を持ったロボットとではどちらがより人間なのかとか、自分は何者なのか、みたいな「アイデンティティを問うテーマ」は、この手のSFに限らず、今や漫画では基本中の基本であり、さすがに今さら感は否めない。

また、この作者の他の漫画を見てもそうだが、全体的なプロットや演出の仕方が完全に「パターン化」していて(よくあるのが「無感情だった人間が家族愛や友情に目覚めた途端に殺される」パターン)、非常に商業的かつテクニック的でそこが鼻につく時がある。
[ 2008-02-02 16:59:30]
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