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スパイダーマン:ワン・モア・デイ
作者:ジョー・カザーダ

雑誌:Marvel Comics

 レビュー全文  

5点  :columbo87さん 

シビルウォーで正体バラしちゃったせいで大変なことになってしまった
そうだ全部なかったことにしよう・・・というご都合主義的な歴史改編モノ
ではあるのだが、邦訳組は心情的にたいした感慨が湧かないのである。おもしれー!とは当然思わないし、ふざけんな!と激怒もしない。ああ、こういうことがあったのね・・・てなもんだ。
知識としてはどういうバックボーンがあって、積み重ねてきたものが云々・・・というのは知ってるのだが、タイインとか読んでないしそもそもスパイダーマン誌に連れ添ってないし、俺なんて光文社のくらいしか読んでないし・・・とか色々あるのだ。
特に邦訳組はシビルウォーからの流れだけで見ることになるから「自業自得でしょ?」としか思えないのが実情なのだ。
なので、まぁ内容に関してはうんそうか・・・くらいの感想である。


で、巻末の作者インタビューが面白い。
編集長兼アーティストのカサーダは「ワン・モア・デイ」を自信満々に打ち出す。偉大な試みで売り上げを伸ばしたんだ!すごいだろ!というある意味無邪気な感じ。
一方脚本のストラジンスキーは歴史改編に伴う矛盾点とかにすごい気を使っていて、物書きとしてのこだわりが窺える。

両者のインタビューを読んでくと、脚本を途中で編集部に変えられちゃったとか、重役会議で決められちゃうとか、あまりに酷いからクレジット変えさせたとか、出版社対ライターという対立関係が「あ、今でも本当にあるんだ」と実感できて面白い。カサーダの「設定の矛盾?"魔法だから"で全部解決だろ」には流石に吹いた。

そんなわけでインタビューを通じた二人のバトルが面白いのがワン・モア・デイなのだ。アメコミは作中でも外でも内ゲバばっかやってるのだ!馬鹿なのだ!
[ 2012-08-28 20:45:03]
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