マックミラン高校女子硬式野球部
作者:須賀達郎
雑誌:別冊少年マガジン
レビュー全文
3点
:鋼鉄くらげさん
パッと見、大判コミックとかで見かけそうな内容のこの作品ですが、個人的にはそんなに面白いとは思えません。
その最大の理由は、登場人物たちの個性の無さにあります。
確かに、キャラクターとしての見た目だけを見てみたら、みんなそれなりに見た目の違いがあり、「登場人物」としての区別はそれなりについています。しかし、その奥にあるキャラクターごとの性格や個性といった人間性としての部分に着目して見てみた場合、そこの違いがまるでありません。例えて言うなら、赤い色素で着色したバニラアイスと、青い色素で着色したバニラアイスと、黄色い色素で着色したバニラアイスを三つ並べて、「三種類のバニラアイスを作りました」と言っているようなものです。それは「作った」とは言いません。見た目だけ変えて、数を増やしただけです。
まぁ、作者本人としては登場人物一人ひとりに詳細な人物設定を設けているんだと思いますが、いかんせん作品内でそれを表現できていません。そして、それを正しく読者に伝えられていません。にも関わらず、登場人物がどんどんと増えていき、物語もそれに付随してどんどんと進んでいきます。そんな現象を、一般的には自己満足と言うんですけどね。
[ 2012-08-10 23:48:46]
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