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蛍火の杜へ
作者:緑川ゆき

雑誌:LaLa

 レビュー全文  

8点  :橙木犀さん 

内容あらすじにあるように、四季をテーマに優しく切なく、時に痛みを伴った4つの恋物語が収録されています。
表題作の「蛍火の杜へ」は夏の物語。アニメ映画化もされ、作者の緑川ゆきさんの代表作のひとつだと思います。

ヒロインと彼女が想う相手との関係はそれぞれのお話で異なりますが、胸が痛くなるまでの一途で切ない恋心はどのヒロインにも共通していると感じました。
いつの間にか芽生え、徐々に募っていく想いの微笑ましさ、美しさ、そしてその恋を阻むものにぶつかってしまったときの哀しみ。
どのお話も手を握りしめつつ、彼らの幸せを祈りながら読まずにいられませんでした。

4編それぞれにみんな大好きなのですが、私は秋をテーマにした「くるくる落ち葉」が特に好きです。他の3話よりも一見あっけらかんと明るい雰囲気なんですが、ヒロインの椿の暴走気味な突っ走り具合と向き合うべきことから目をそらせなくなり葛藤する様子のギャップが愛しくてなりません。
[ 2013-01-09 09:30:18]
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