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羊の木
作者:いがらしみきお

雑誌:イブニング

 レビュー全文  

5点  :アメさん 

 法務省のモデル事業として、刑務所を出所した元受刑者たちの受け入れを始めた自治体が舞台。国から補助を受ける代わり、11人の出所者を受け入れる。事実を知るのは市長を含め3人だけで、彼らが秘密を守ることに心を砕き、出所者同士の接触に戦々恐々とする中で物語は進む。

 出所者たちは、寡黙で礼儀正しいが顔色を変えずに鶏の首を絞める男や、粗暴でまさに殺人犯といった男、無口で不気味な女など多様で、描き方・絡み方次第で面白くなっていきそうな気配がある。

 ただ、今のところそれぞれの犯罪歴やキャラクターが生かし切れていない印象で、話が展開していかずもどかしい。

 出所者を社会で受け入れる、といった社会問題的側面から期待して読むと肩すかしを食うし、おどろおどろしい犯罪病理的側面、パニックもの的側面から見ると物足りなさが残る。

現状ではややもったいない感じだが、今後読み続けたい作品ではある。
[ 2013-02-06 20:04:39]
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