さよならソルシエ
作者:穂積
雑誌:月刊flowers
レビュー全文
8点
:paranaさん
有名な画家、フィンセント・ファン・ゴッホと
その弟の画商、テオドルス・ファン・ゴッホの生涯を
ファンタジーなフィクション化して
全2巻に無駄なく詰め込んだ秀作。
絵画がまだ上流階級のものだった時代。
主人公は弟のテオドルス。
兄に画家としての類い稀なる才能を感じとり
兄に対する唯一の理解者として兄を愛し、
しかし一方で、その兄の才能に嫉妬し、
「兄の絵なら絵画の世界を変えられる」と思いながら
気ままに絵を描くだけの兄にジレンマを抱くなど
様々な思いが交錯する。
漫画の持つ雰囲気やキャラの造形もよく、
ラストの展開も圧巻で気持ちのいい読後感が得られた。
実際のフィンセント・ファン・ゴッホの生涯からは
想像もつかないこのような作品が生まれたのは面白い。
(泣ける度4★★★★☆)
[ 2015-02-22 16:48:01]
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