ボーイズ・オン・ザ・ラン
作者:花沢健吾
雑誌:ビッグコミックスピリッツ
レビュー全文
5点
:白い犬さん
読んで持て「これは!!」と思いました。
別に感動したとかではなくまさにこの漫画は
現代の「非モテ」人口をターゲットにした
漫画だったからです。
みうらじゅんの作った言葉に「童貞をこじらせる」
というのがあるんですが、それはつまり童貞であることは
悪いことではないのにコンプレックスを感じて卑屈に
なってしまうことをあらわしています。
この漫画は非モテをこじらせた人達にとってはたまらない
のではないかと。一見ヒロインと思わせてくれたちはるちゃん
ですがとった行動はイケメンでモテる男とくっついた末妊娠して
捨てられるという非モテ男が抱く女への絶望そのもので
作者の内面は相当鬱屈した何かがあるとしか思えません。
非モテサラリーマンの現実とでもいいましょうか
対極にあるモテサラリーマンの島耕作とかサラリーマン
金太郎とかヒーロー的なものと異なり
田西はとことんみっともない。不器用でこれといって
秀でたものを持っていない。何をやってもうまくいかない。
そこが多くの非モテ層に支持を得ているのだと思います。
田西がなにかやりとげる、といったカタルシスが今後
物語の中にあるかどうかわかりませんがとりあえず
最後まで見守っていきたいと思います。
あと「宮本から君へ」と似ているという意見がネット上で
ちらほら耳にしますが、私は似てないと思います。
[ 2007-01-17 01:14:19]
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