いちご100%
作者:河下水希
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
6点
:tamajiroさん
まず、ラブコメの必須項目である「ヒロインが可愛いこと」については100点満点の出来だったと思います。作中に出てくるヒロインがそれぞれ違った個性を持っていて、それぞれキッチリとカワイイ。絵も綺麗だし、ラブコメというジャンルが好きな方なら大体楽しめるのではないでしょうか。
「ヒロインが可愛いこと」だけについて言えば、僕もラブコメは好きでよく読みますが、、、屈指ですかね、、、多分wまあ、今思い出せない作品があるかもなので断言は避けますがw
しかし、ただ「ヒロインが可愛い」だけの作品だったら昨今の漫画には、それは腐るほどあります。それだけでは「良い作品だった」なんて評価はできませんよね。
僕個人としてこの作品で良いなと思った点は「主人公が夢を追っかけている」というところです。基本恋愛には振り回されますが、主人公には「夢」というのが大前提にあり、夢>恋愛のスタンスが作品を深いものにしていたと思います。ラブコメというジャンルは結構そういうところで恋愛しか描かなかったり、ヒロイン最優先だったりするんですけど(なぞに帰宅部だったりとか)この作品は夢と恋愛と勉強といった実際の高校生が悩むようなところを描いてくることでこちらに「感情移入する余地」を与えてくれていたんだと思います。
もう一つは「ヒロインが2人以上いる」というところですね。これはラブコメに限りません。どんな作品でもヒロインが2人以上いて、どちらかは結ばれて、どちらかは叶わない、片思い、切ない、位の方が丁度良い。むしろ真に頑張り屋さんでかわいい子の方が一生懸命片思いしちゃってる位が。
読み手もみんながみんな良い恋愛してるわけじゃないし、むしろそういった人間の方が少数だと思うんでね。特に週刊少年ジャンプは。あまり歯の浮くようなやり取りされると見てるこっちが恥ずかしいというか・・・・・ちょっとイラッとしちゃいますよね☆
マンガでもアニメでも、ラブコメに関して言えば「ヒロインが可愛いこと」の次くらいに「主人公の魅力(人間味)」や「片思いフラグ」というのが大事だというのが僕の見解です。
では批判的な考えを述べるとすると、少し「ヒロインこんなにいりました?」ってところです。まあ、ジャンプは新しいキャラ出さないと人気獲れないみたいなとこありますけど、ちょっと不遇な子が何人かいたような気がします。だったらとっておいて次に描く作品のヒロインにでもした方がよかったような(汗)その中の一人が大変魅力的だったためなんだか惜しい気がします。あと必要がないような回も何個かあるんで中だるみが生じたのも失点の一つです。
ただラブコメというジャンルの中では夢という大黒柱がある分ストーリーもしっかりしているので、切ないシーンもあるし、おススメできると思います。
[ 2012-03-13 23:44:38]
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