ホーム > 不明 > 戦国武将列伝 > 長宗我部元親

7点(レビュー数:1人)

作者岡村賢二

巻数2巻 (完結)

連載誌戦国武将列伝:2011年~ / リイド社

更新時刻 2015-01-04 08:19:01

あらすじ 天文八年、長宗我部家第十九代当主・長宗我部国親の長男として生まれる。子供のころから長身で色白、剣術を好まず柔和な性格だったことから、家臣たちから「姫若子」と蔑まれる。しかし、永禄三年、二十二歳と遅い初陣にも関わらず大活躍! 人気上昇中の長宗我部元親の伝説が漫画で登場!

備考

シェア
Check

長宗我部元親のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

7点 gundam22vさん

四国の雄「長宗我部元親」戦国時代を勉強すれば誰もが知っている人物ですが、かといって詳しい人は少ないマイナーな域を出ていない元親を主人公にした作品。絵柄に癖あれど画力、迫力、演出が良くて単なる歴史語りになっていない、概ね史実準拠で話がまとまっているところなどからも学習用要素もあり評価出来るかと。四国から見た信長、秀吉との中央政権とのリンクにはニヤリとするところがあり新鮮な歴史を楽しめます。最近台頭する本能寺四国原因説をほぼ採用しているのも勉強になると思います(実際はあるとしても補助要素くらいかとは思いますが。斎藤利三は本作じゃそれが要因で謀反賛成ですが、史実的には無謀と反対していたようですし)。『センゴク』の主人公仙谷権兵衛の醜態は如何にも悪役なキャラはともかく概ねこの通りなのは事実ですし、知ってはいたものの衝撃です(その後復活したのも知っているからこそ尚驚き)。元親は大河ドラマでも主人公をやれそうな要素たっぷりな人物であり(仙石が要因である息子の死後は暗愚化しますがそのことはエピローグで触れている)、その魅力を描きながらも天下人には届かない限界という部分も描いており、単なる主人公賛美で終わっていないところも素晴らしいかと。歴史漫画として良作であり、作者作品は他にもこの手のが多いようなので読んでみたいと思える出来でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-12 02:34:21] [修正:2015-02-12 02:34:21] [このレビューのURL]


長宗我部元親と同じ作者の漫画

岡村賢二の情報をもっと見る

同年代の漫画

戦国武将列伝の情報をもっと見る