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7.5点(レビュー数:2人)

作者たかぎ七彦

巻数10巻 (完結)

連載誌コミックウォーカー:2013年~ / 角川書店

更新時刻 2015-08-29 05:08:47

あらすじ 1274年秋。嵐の中を、対馬に向かう流人船があった。罪人たちは手枷をはめられており、このままでは、船が転覆すれば万に一つも助からないと役人に懇願する。やむなく手枷をはずしてやった役人たちだが、数人の手枷をはずしてやったところで、豹変した流人たちに海の中に放り込まれる。さらに仲間以外の流人を海に放り込もうとする混乱を、御家人朽井迅三郎は義経流兵法で押さえ、目的地であった対馬に向かう。対馬に着いた流人船を、御家人宗助国の娘輝日姫が出迎え、歓待するが、その宴席上、流人たちは恐るべき事情を知らされる。高麗を発した蒙古・高麗軍の大軍団が日本に向かっており、流人たちは、自分たちが最前線となるであろう対馬を防衛するため遣わされた人員であることを知る。輝日姫は、「対馬の為に死んでくれ」と流人たちに冷たく告げるのだった。

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アンゴルモア〜元寇合戦記〜のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

8点 gundam22vさん

4巻まで既読。元寇という珍しい題材を軸にした作品。ノストラダムスで有名なタイトルは中々秀逸。作者が初連載とは思えないほどクオリティが高いです、史実要素と奇説要素(義経伝説、安徳天皇生存説)も上手く配合しながら進めています。

主人公の外見や性格に「皇国の守護者」(流人の元御家人はそういう人物が資料にいたらしく良設定。有能過ぎるくらい有能だが、それくらいなので圧倒的な蒙古と対抗出来るカタルシスがある)と被るところがあります。そして熱く迫力がある作風や無双などに「キングダム」の影響を感じますが、現状は双方の良いところ取りができていると思います。ヒロインの姫様もこの手の漫画じゃ珍しいくらい美人でかわいいです。

テンポも非常に良く続きが気になります。マイナー掲載で連載中ですが、この質を維持して元寇をキリ良く描いてくれたらと期待します。そのためにももう少し知名度があがれば良いのですが(アマゾン売上ランクでは比較的上位常連になりつつあるが)。ただ3巻くらいから絵がやや雑になり、4巻と最近の連載分を見るとかなり落ちている気がします。ネット連載の状況がどうなのかは分かりませんが。今後の復調に期待したいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-29 05:28:44] [修正:2015-11-22 01:21:44] [このレビューのURL]

7点 臼井健士さん

1巻表紙の主人公の顔が「皇国の守護者」の主人公の顔をそのままトレースしたような似せ具合。

13世紀。ユーラシア大陸の草原に史上稀な大帝国を築く「蒼き狼」が生を受けた。
父親を殺され不遇の少年時代を送った男は長じて「白き女鹿」を娶り、次第に草原の覇者となっていく。
草原を統一した後、外の国を次々と打ち破る男の国は次第にユーラシア大陸の東の端から中央部を経て、ヨーロッパへと辿り着こうとしていた。

その史上空前絶後の大帝国「モンゴル帝国」を造り上げた男の名を「チンギス・ハン」といった。
その孫に当たる五代目の皇帝「フビライ・ハン」は首都を北京に置き、国名を元と改めてユーラシア大陸の東の端に位置する日本へも手を伸ばしてきた。

当時の日本は鎌倉時代。源頼朝が開幕したものの源氏の嫡流は僅か3代で途絶え、執権である北条家が権力を握っていた。
1268年、正月。フビライよりの使者が日本に来訪し、朝貢を要求して属国へになれと脅しを掛けてきた。

8代執権となった北条時宗は若干18歳である。フビライの要求を断固として撥ね退ける強い意志を持っていた。
6年後の1274年、遂に元軍が船団を率いて玄界灘を渡海。壱岐・対馬を攻めて住民を捕虜にする。その数は2万5,000以上とも。

物語はその対馬侵攻の直前に罪人が流されて対馬に到着するところから。
本来ならばいずれも「死罪」とされる重犯罪者たちが死を免れた理由は・・・・蒙古の侵攻への足止め役にするため。
圧倒的多数の蒙古の大軍を相手に対馬の住民たちはゲリラ戦を展開していくことになるのだが・・・・・。

皇国の守護者の作者のような画力の高さはありません。
どちらかというと「センゴク」の作者のような泥臭いほうの絵柄かと思います。
蒙古襲来は文永の役と弘安の役に分かれているので全部描けばそれなりの長編になるかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-09-02 20:24:16] [修正:2015-09-02 20:24:16] [このレビューのURL]


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