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6点(レビュー数:1人)

作者小畑健

原作大場つぐみ

巻数14巻 (完結)

連載誌ジャンプスクエア:2015年~ / 集英社

更新時刻 2016-02-06 00:22:51

あらすじ 「私が“生きる希望”をあげる」架橋明日は家族を事故で失い、引き取られた親戚のもとでも辛い日々を送っていた。全てに絶望した少年は、中学校を卒業したその日、ビルの屋上から身を投げる。しかし、少年はそこで1羽の天使と出会う――!?

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プラチナエンドのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

6点 鋼鉄くらげさん

[ネタバレあり]

※ネタバレ注意!!!

前半のメトロポリマンを中心とした話はあまり面白くなかったのですが、後半の神候補が公になってからの話の展開は割と面白かったです。ただそうはいっても、やはり何と言っても納得がいかなかったのは「この作品の終わらせ方」で、何となく、このままタダでは終わりそうにない予感はしていたのですが、やはりとんでもない終わり方で終わりを迎えました。

この作品の結末の意図を13巻以降の展開と作品内のキーワードから考えてみました。あくまで「自分はこう思う」という一つの意見として聞いてください。

おそらく、この作品の本当の首謀者は(14巻の最後に出てきた)いわゆる「神」(のような存在のものたち)。その「神」は肉体も時間をも超越し、克服した結果、文字通り死ねなくなってしまった。そこで、自分たちを殺してもらうための存在を育てるために地球文明に介入し、その手段として天界を創り、一連のゲームを作った。

このゲームを提案した前の「神」が、本当に引退するためだったのかそれとも建前によるものだったのかは分かりませんが、とにかく「神」たちの本当の目的は、新しい「神」として選ばれた存在に自分たちが死ねる手段を創造してもらうことだったのではないか。

という好意的な解釈を考えてはみたんですが、今回の終わり方はどう考えてもまとまりが悪いように思えます。普通に神候補の一人が神に選ばれて、残った神候補は人間界でそれぞれ幸せな形を掴みました。めでたしめでたし。で締めれば良い印象で終わったのにどうしてそこからあんな終わらせ方で物語を締めてしまったのか。こういう終わらせ方にするならせめて最低でも物語の終盤辺りでこの一連のゲームを仕組んでいる神の上の存在を匂わせておくべきなのに、それすらしないまま物語の最後数ページであんなことを語られても、全然納得できませんし、それこそ、読者の意表を突くか、奇を衒うためだけに用意した結末だと思われても仕方が無いんじゃないかと思います。

本当に、理解に苦しむ結末でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-01 20:23:41] [修正:2022-01-01 20:23:41] [このレビューのURL]


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