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7点(レビュー数:1人)

作者武田一義

巻数11巻 (完結)

連載誌ヤングアニマル:2016年~ / 白泉社

更新時刻 2016-08-14 18:09:24

あらすじ 昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか──!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録!

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ペリリュー-楽園のゲルニカ-のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

7点 s-fateさん

[ネタバレあり]

激戦区だったペリリュー島の若い日本兵たちのお話です。驚くのは2巻ですでに島は戦略的価値を失っているのです。賢明な上層部と情報が有ればそこから先の地獄を回避できたのかもしれません。しかも戦地で孤立した彼らが知る由もない終戦を過ぎても地獄は続くのです。まさに耐え難きを耐え忍び難きを忍んでという言葉がこれ以上ハマる状況もないでしょう。しかし待っていたのは極限状態だった時にすでに笑顔を取り戻した同胞の姿、斃れた戦友の志を背負って生き抜いた意味の喪失。何のために俺達は感がハンパないはずだが口にはしない。戦中の話をしたがらない人が多いというのも言葉で伝え切れるものでないとおもうからでしょう。そういう意味ではこのマンガは戦争のすべてを伝えてるとは言えませんが、自分の中で戦争というものを考えるための作品のひとつに加える意味はあると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-08-07 14:34:33] [修正:2022-08-07 14:34:33] [このレビューのURL]


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