あらすじ 西暦60年代のローマ、暴虐無比な皇帝ネロが支配する大ローマ帝国は爛熟の時を迎えていた。市民はコロセウム[1]で連日繰り広げられる格闘士の残酷な闘いに酔いしれていた。 ローマ市民に人気の心優しき格闘士アリオンは、その人気を嫉妬した皇帝ネロの計略により、囚われのカリビア王女・ライザと闘わされ、彼女を公衆の面前で殺す(実は秘術により仮死状態にしただけ)。「女をあやめた人非人」として市民から憎しみを受け、さらにライザの自害により自暴自棄となったアリオンは、残忍な悪役格闘士となってしまった。 血みどろの死闘を続けるアリオンは、キリスト教徒であるロザリア(ライザの妹)と出会い、「汝の敵を愛せよ」という教えにひかれていく。しかし、イエス・キリストの教えに殉じることは彼の死を意味する。アリオンは苦悩しながらも、ネロの差し向けた刺客格闘士と闘い続ける……。
格闘士ローマの星のレビュー
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