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6点(レビュー数:2人)

作者山本直樹

巻数1巻 (完結)

連載誌短編集:1998年~ / 文藝春秋

更新時刻 2009-11-25 06:33:11

あらすじ 「君お金を出せばやらせてくれるってホント?」ウワサのAにGは金を払おうと思った。その頃、BはFとセックスしたかったが、FはBの歌を聞きたがった。EとHは保健室で向かい合っていた。Dは黒板に落書きをした。IとJは口論していた。Cは雨を見ていた。KとLは部室でレズっていた――。とある学校で繰り広げられる、妖しくも鮮烈な山本直樹ワールド!!

備考 短編集のため連載開始年には発行年を記載。
文藝春秋版では成人指定されていたが、2006年に太田出版から全年齢向けとして復刊された。

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学校のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

6点 Dr.Strangeloveさん

玉石混合。更に表題作「学校」の出来がずば抜けているため他の作品の印象が薄い。

で、その「学校」だが実に凄い。キューブリックを思わせるシンメトリックな画面構成、
8つの物語が絡み合うストーリー、テクニカルなことこの上ない。この作品だけでも読む価値はある。

ただ、全体的に技術的な部分に偏りすぎてちょっと内容が薄いような気がしないでもない。
まあ読んでる分には面白かったのでこの点数。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-27 14:23:34] [修正:2008-04-27 14:23:34] [このレビューのURL]

6点 dollboxさん

とりあえず表題作「学校」について。
実験作。
この作品にはストーリーらしきものはありません。
校舎内で起こっている8つの出来事が同時進行してゆき、本来関係していない台詞やコマがテクニカルに絡み合いながら、不穏で、まるで夢を見ているような心地良い雰囲気を構成していく。
なにか意図や主張があるような気もするし、ただ悪戯に好き勝手してるようにも見えるんですよね。
幻惑という言葉がとても似合う作品です。
音楽のように。
そしてそれらは交響曲のようにジャジャンと終わりを迎えるわけで。
それが本当に夢の結末の寸前で起こされた時のような感覚に似ているんです。
漫画という枠組みの中でこれだけ自由に遊べるんだなと、ただただ感心させられました。
陳腐な感想ですけど「すごいなあ」です。
僕はこの作品はホラーと思ってるんですけどどうなんでしょ?そんなに怖くないですけど。
とにかくまあ、これだけは自分の目で確かめていただくしかない。
きっとこの山本直樹ワールドに幻惑されるはず。

うん、レビュー放棄してやろうかって言うくらい書きにくい作品です。好きです。
話がもっとおもしろかったらよかったのに。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-05-29 03:28:07] [修正:2006-11-12 00:45:56] [このレビューのURL]


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