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8点(レビュー数:6人)

作者しりあがり寿

巻数1巻 (完結)

連載誌Quick Japan:1999年~ / 大田出版

更新時刻 2010-10-18 14:27:23

あらすじ 日本に豪雨が降り始め、少しずつ町を水没させていく。キャンペーン用に作られた方舟に逃げ延びた人々もやがて食べるものも無く死んでいく

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方舟のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全6 件

7点 torinokidさん

しりあがり的終末マンガ。お見事ですね。

絵的にはいつもの「しりあがりタッチ」な粗っぽさなのに
尋常じゃなく「綺麗な絵」に感じられます。

ストーリー的には何の救いもございません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-10-06 06:42:44] [修正:2013-10-07 18:41:07] [このレビューのURL]

8点 ジブリ好き!さん

降り止まない雨なんかない
物理的にも精神論でも、確かにそうなのだろう
でも、その雨が一体いつ降り止むのかは、誰にもわからない


何日も降りしきる雨に、すぐやむさ、必ずやむさと、明日も明後日も当たり前のように考えて、また明日が来る
止まない雨は、やがて全てを飲み込み始める
それでも思う、雨は止むと
だけど、10階のマンションのベランダから目の前に広がる光景を見て、初めて絶望を認識し始める

絶望の中にいて愛や未来への希望にすがって諦めない方舟の人達
そんな彼らに、「おまえらみんなバカか!!」と叫ぶ若者
終焉を受け入れ故郷に戻り、家族で最後の時を過ごす者達

そして雨は止んだ
想像力の欠如した者たち全てを飲み込んで
太陽の光を浴びることができた、いかだの上のカップル
でも、いかだは方舟なんかじゃなかった
終焉のビジョンをもっていた二人もまた、終焉の中に取り込まれゆく…


降り止まない雨なんかない
その雨が降り止んだのは、人も街も全て飲み込んだ後だった
あまりにも静かな終末の形
こんなにも救いがないのに、なんて美しいラストなのだろう

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-18 14:27:41] [修正:2011-02-08 15:01:13] [このレビューのURL]

8点 二軍Tシャツさん

この作品、最初は「なんだこれ?」みたいな内容なんですよね。
ただ話を読み進めていく内に、「あぁ、しりあがり寿はこういうのが描きたかったのか」と、確かなメッセージ性を見出すことができます。

一見ふざけたような内容、タッチで描かれている本作なんですが、実は深い(のであろう)作品。

見かけたら手にとって読んでみてほしいですね、最後まで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-17 15:27:55] [修正:2010-08-17 15:27:55] [このレビューのURL]

9点 dollboxさん

世界の終末を描いた作品の中でも最高傑作の部類でしょう。

降り止まない雨。
世界は静かに、淡々と沈んでゆく。
人間はただただ無力で、どうしようもなく死を選択させられる。
狂い、安らぎ、愛し、そして死ぬ。
それが哀しく、美しい。
しりあがり寿さんの絵がこんなに美しく、胸に迫ってくるなんて思わなかった。
死んでいったカップルの表情は、幸せな人生とはなんなのか考えさせられます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-23 02:43:27] [修正:2009-12-27 14:30:29] [このレビューのURL]

8点 XTCさん

これ最期がすごくせつないの。でもあったかいの。
ジャボンってなったときアーッて言っちゃった。
怖いんだもん。あのシーンてサイケデリック。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-12-26 03:14:51] [修正:2006-12-26 03:14:51] [このレビューのURL]

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