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6.71点(レビュー数:7人)

作者樋口橘

巻数31巻 (完結)

連載誌花とゆめ:2002年~ / 白泉社

更新時刻 2009-11-25 06:40:04

あらすじ 田舎町で育った蜜柑と蛍は大の親友。なのに蛍は突然都会の学校に転校してしまう…。蛍を追って“アリス学園”に辿り着いた蜜柑。そこは、特別な天才しか入れない超エリート校だった!? 不思議いっぱい☆schoolコメディ。

備考 2004年にNHKにてテレビアニメ化された。

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学園アリスのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全7 件

5点 columbo87さん

学園モノ、超能力を中心に、それぞれ自立を目指し学んでいくという設定がなかなか面白い漫画。可愛らしいキャラクターらのギャグとシリアスな展開とで楽しめる。

ファンタジー的な設定とはいえ、展開には難あり。個々の能力を活かして伏線をはったりできなかったのか、主人公が万能能力を発動して、それぞれのキャラの個性と関係ない能力で窮地を脱する場面が多く、それはどうなの?と思わせられた。

一時デッサンが狂った。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-04 19:00:19] [修正:2011-06-04 19:52:53] [このレビューのURL]

8点 ジブリ好き!さん

ほんわか日常と蠢く陰謀が交錯する、不思議学園物語!


外部から遮断された、異能力者のみが通わされる学校「アリス学園」
そこで繰り広げられる、ドタバタな日常やイベントがメインなのですが、その背後で学園や外部組織の影が見え隠れします。
そんなわけで物語の根幹は非常にシリアスなのですが、天真爛漫な主人公や仲間たちのおかげで暗さを感じさせません。

個人的に学園ものというジャンルは、好きじゃないし、キャラ媚び路線に走ってるものも多いので受けつけ難いのですが(しかも主人公たち小学生だし…)、この漫画はめちゃめちゃ楽しめました!その理由をいくつか紹介してみます。

1.デフォルメされまくったキャラクターたちがなんとも漫画らしい!
→最近の漫画って、等身大でリアルな姿を綺麗な画で、性格はテンプレ通りに描かれることが多いと思うけど、この作品のキャラたちは顔も姿もかなりデフォルメが効いていて、いかにも「漫画」って感じであまり媚びた感じがしないのが好き。
それでもオマケページや本編において読者を狙ったサービスもあるのですが、キャラ一人一人の性格や人物像はかなりしっかりしているおかげで、容姿で惹きつけようというよりその性格を楽しんでください、といった感じです。なので自分のような読者にもほとんど悪印象を与えることなく、それでいてそういったことが好きな読者向けのサービス提供にも成功しています。

2.魅力的な能力の数々!
→大御所的な能力はもちろん、「そんなのあり!?」って感じの変な能力も多いです。能力には制約や種類もあり、また一人一つ、というわけでもないのがまた面白い。

3.キャラの多さ!
→能力の数だけキャラがいる!でもキャラの魅力は能力だけじゃなく、性格や生い立ちも練られてます。特に主要メンバーは、かなり人間関係が複雑に絡み合っているのが秀逸。

4.能力者という下地がありながらバトル化せずギャグ漫画を貫く!
→少女漫画なので恋愛はあってもバトルはありません。敵との対峙はありますが、そこで行われるのは能力を使った「バトル」ではなく「駆け引き」。
少しもったいない気もしますが、能力という設定はシリアスパートで存分に生かされています。何よりあまりにアクションシーンが残念なので、そういう意味でもギャグやコメディに徹する姿勢は大成功だと思います。もしアクションが上手く描けてたら…と思うことも多いですが、この作品はこれでいいとも思います。

5.肝はあくまでシリアスパート!
→この物語は、序盤中盤とギャグ&コメディで進みますが、実はそこでやってることのほとんどがシリアスパートへの伏線に繋がっています。明らかなギャグ回でも気が抜けない。ほんわかな展開されながらも、その終わりには奥深い闇が垣間見られ、心温まるだけの話では終わらせてくれません。
17巻以降は物語の核心と伏線回収に入り、ギャグが姿を消しますが、心理描写がうまく非常に感動できる話になってます。
ギャグやコメディ自体も結構おもしろいです。子供向けらしいギャグも、かなりシュールなギャグも混在。蜜柑の関西弁も新鮮だし、蛍の能力がドラえもん的役割も果たすので話の発展が面白い。

6.見せ方が秀逸!
→猛プッシュしてきたこの作品、実はシリアスパートでやってること自体は王道です。しかし見せ方・惹きつけ方が非常に巧く、例えば少女漫画特有の、回初めに言葉(心内語)で語り、回終わりに言葉で締める、というやり方がかなり効いてます!この言葉は、誰の気持ちわかることが多いのですが、たまに複数に当てはまれることがあり、かけ方が本当に秀逸。
もちろん王道であるが故に話の安定感も抜群、それでいて従来の王道と違い飽きさせない工夫がこさえられ魅力的な作品に仕上がっています。


以上のように様々な魅力をもつ漫画です。ハリー・ポッターに似てる気もしますが、個人的にはこっちのが好き!多少百合やBLっぽい部分もあるのですが、あくまで小学生なのでそこは友情と表しましょう(笑)
老若男女誰にでもオススメな作品ですが、あくまで「少女漫画」であることをお忘れなく。

【2010年末、追記。23巻まで所持】
17巻以降の怒涛の展開、若干スパートをかけるのが早すぎた気が…20巻以降テンションを維持しきれてません。
正直テンポが悪いです。「花とゆめ」の看板になって以来、誌上を見てると無理に持ち上げられすぎなような…編集部から長引かせろと指示されていそうで怖いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-01 20:51:11] [修正:2010-12-30 20:07:11] [このレビューのURL]

7点 臼井健士さん

「こどものおもちゃ」に似ているというのは、確かにあるかもしれませんね。
作者が読んでて影響を受けた可能性はあります。ま、完全なオリジナルなんて有り得ないんだから
「既存のもの同士のいいとこ取り」とか「設定を変更すること」で別作品として成立させるというのもありだと私は思っています。面白ければ。
勿論「あからさまなパクリ」は問題ですよ。

親友である女子を追って超能力者ばかりを集めて構成している学園に侵入した少女・蜜柑。
傍から見たら羨ましがられるような能力を持った人たちも、決して「望んで能力を得たわけ」ではなく、むしろ隔離されて生活を送っているに等しい立場に精神を病む人間も出てくる。
蔓延るイジメや、能力を使った嫌がらせ、仲間外れ・・・といった「お約束の洗礼」が蜜柑を襲うが、親友の傍にいたいという気持ちと天性の前向きさで徐々にクラスメートたちに認められていき、学園内に自分の居場所を形成していく・・・っていう、ある意味「王道って言えば王道の物語」。

「実は何気にスゴイ能力を持っている」「出生に秘密がある」「主人公の魅力でバラバラのクラスをひとつに結び付けていく」という設定も最早「お約束」で、特筆すべきようなものでもない。
舞台が「超能力者の学園」で「個性的な能力者が続々と登場する」っていう点で差別化を図っている以外は王道的な漫画と思います。

ただ絵的に「シリアス」よりも「ギャグ」「コミカル」のほうが似合います。
なのでこの絵で「シリアスな話」をされてもちょっと浮いているような気配が消し切れないのが難点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-05 00:27:08] [修正:2010-12-05 00:27:08] [このレビューのURL]

7点 ITSUKIさん

アリスという所謂超能力を持った子供達の住む学園、アリス学園を舞台とした少女漫画です。

あまり深くつっこむのは無粋なのですが、星の数によって部屋とか食事まで天と地の差があったり、差別扱いされたりっていうのは教育機関としてはどうなのって思いました。
学園外との接触が親でさえも絶たれたりとかも…
小さい時に読めば「面白い学校だなぁ」って感じたかもしれませんが…今読むと「その扱いは酷くない!?」と気になってしまいます。
とはいえ、そんな厳しい境遇でもへこたれない主人公は良いキャラしてます。主人公が関西弁というのも良いアクセントになってると思います。

主人公が女の子、という意味でこの作品のヒロインである棗は・・・いわゆるツンデレ。
似てない、似てないけど「こどちゃ」の羽山をどうしても連想してしまいます。。
棗はギャグパートにあまり絡んでこないのでツンツンなイメージが強く、蜜柑への心情の変遷がもうちょっとわかりやすくてもいいんじゃないかなと思いました。
個人的にはルカぴょんと蛍が好きです。クールブルースカイッ…!w
キャラクターは能力含め皆個性的です。
能力バトルモノではないので、能力の細かい設定とかそういうところは気にするのはお門違いです。

ストーリーはここ最近4,5巻を費やして語られた過去編が素晴らしい出来だと思います。
作中で張られていた伏線がしっかりと解消され、現代へとつながっていきます。
また過去編の執筆の中で作者の画力が大分向上した気がします。
そして過去編が終わってこれからどうやって話がまとまるのか…楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-13 02:15:12] [修正:2010-08-10 00:14:57] [このレビューのURL]

7点 そうすけさん

すごく読みやすく魅力的なキャラが多い。
CLAMPの作品のような世界観やのほほんとした空気があるので老若男女誰にも勧められる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-13 16:01:01] [修正:2010-02-13 16:03:27] [このレビューのURL]

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